ゲーム業界の転職は、”中の人“にきいてみよう

ゲーム業界の求人が見つからない理由と、探し方の手順

執筆:ゲーム業界転職ラボ 編集部

転職サイトで「ゲーム」と検索して、こう思ったことはないでしょうか。

「思ったより求人が少ない」 「開発職ばかりで、自分に合いそうなものがない」

もし運営職やマーケティング職を探しているなら、求人が少ないのではなく、検索に引っかかっていない可能性が高いです。

理由は、転職サイトの分類の仕組みにあります。構造を理解すれば、探し方が変わります。

なぜ見つからないのか

転職サイトは「業界」ではなく「職種」で分類している

大手の総合転職サイトは、求人を職種の大分類で整理しています。そしてゲームは「クリエイティブ」という枠に入ります。

実際の分類は次のとおりです。

dodaの職種分類では、大分類が「営業」「企画・管理」「事務/アシスタント」「販売/サービス」「SE/インフラエンジニア/Webエンジニア」「クリエイティブ」などに分かれています。ゲームはこのうち「クリエイティブ」の中に、Web・モバイル、ファッション、出版、広告、映像、音楽と並んで置かれています。

Greenの職種分類では、より細かく分かれています。

  • クリエイティブ職(ゲーム/マルチメディア)
  • 企画・マーケティング職
  • 営業職
  • 経理・管理・バックオフィス職
  • エンジニア・技術職(システム/ネットワーク)

ここで気づいてほしいのは、「ゲーム」という言葉が入っているのは1つだけだということです。

結果、何が起きるか

ゲーム会社が出している求人は、職種ごとにバラバラのカテゴリに入ります。

ゲーム会社の職種入っているカテゴリ
プランナー、デザイナークリエイティブ職(ゲーム)
マーケティング、広告宣伝、PR企画・マーケティング職
事業企画、アライアンス企画・マーケティング職
版権営業、法人営業営業職
サーバエンジニア、インフラエンジニア・技術職
人事、経理、法務経理・管理・バックオフィス職
カスタマーサポートサービス職 など

つまり「クリエイティブ職(ゲーム)」のカテゴリだけを見ていると、開発職以外はほぼ視界に入りません。

運営職やマーケ職を探している人が「求人が少ない」と感じるのは、これが原因です。求人はあるのに、見ている棚が違うわけです。

探し方の手順

構造が分かれば、対策は具体的になります。

手順1:カテゴリではなく、フリーワードで探す

まず、職種カテゴリでの絞り込みをやめます。フリーワード検索に切り替えて、「業界名 + 職種名」の組み合わせで探してください。

  • ゲーム 運営
  • ゲーム マーケティング
  • ゲーム 事業企画
  • ゲーム カスタマーサポート

カテゴリを外すことで、どの棚に置かれていても引っかかるようになります。

手順2:呼び名を変えて、複数回検索する

ここが重要です。同じ仕事が、会社によって違う名前で募集されています。

Greenの小分類に「マーケ・広告宣伝・販促・PR」という項目があります。4つの言葉が並んでいるのは、これらが実質的に同じ領域を指しているからです。求人サイト自身が、呼び名の揺れを前提に分類を作っているわけです。

ですから、1つの言葉で探して諦めないでください。

マーケティング職を探す場合の検索語

  • ゲーム マーケティング
  • ゲーム プロモーション
  • ゲーム 広告宣伝
  • ゲーム 宣伝
  • ゲーム 広報
  • ゲーム UA
  • ゲーム 販促

運営職を探す場合の検索語

  • ゲーム 運営
  • ゲーム 運営プランナー
  • ゲーム ライブオペレーション
  • ゲーム イベント企画
  • ゲーム サービス企画
  • ソーシャルゲーム 運営

ビジネス職を探す場合の検索語

  • ゲーム 事業企画
  • ゲーム 事業開発
  • ゲーム アライアンス
  • ゲーム ライセンス
  • IP ライセンス
  • 版権 営業

同じ求人が重複して出てきますが、1つの言葉でしか出てこない求人が必ずあります。これが取りこぼしの正体です。

手順3:業界名も変えてみる

「ゲーム」だけでなく、こちらも試してください。

  • ソーシャルゲーム
  • スマホゲーム
  • モバイルゲーム
  • オンラインゲーム
  • エンターテインメント
  • コンテンツ

企業の自己紹介の仕方によって、求人票に含まれる言葉が変わります。「エンターテインメント企業」と名乗っている会社は、「ゲーム」という語を求人票にあまり使わないことがあります。

手順4:特化型のサイトを併用する

ゲーム業界に特化した求人サイトや転職エージェントがあります。

これらは業界の分類に沿って職種を整理しているため、総合サイトのような散らばりが起きません。運営職やマーケ職も、最初から見つけやすい形で並んでいます。

総合サイトと特化型サイトでは、掲載されている求人が異なることがあります。両方を見るのが現実的です。

手順5:企業の採用ページを直接見る

行きたい会社が決まっているなら、これが最も確実です。

転職サイトに出していない募集が、自社の採用ページにだけ載っていることがあります。特に人数の少ない専門職や、急を要さないポジションはこの傾向があります。

気になる会社を10社ほどリストにして、採用ページを定期的に見る。地味ですが、効果があります。

求人票を見つけた後の読み方

探し方の次は、読み方です。ここでも落とし穴があります。

職種名を信じない

求人票のタイトルは、その会社の中での呼び名です。実際の仕事内容とずれていることがあります。

同じ「マーケティング担当」でも、広告運用の専任のこともあれば、プロモーションからPRまで一人で見るポジションのこともあります。

タイトルではなく、業務内容の記述を読んでください。

  • 「広告運用」「媒体折衝」「予算管理」 → 広告寄り
  • 「施策企画」「イベント」「コラボ」 → プロモーション寄り
  • 「メディア対応」「リリース配信」 → 広報寄り
  • 「分析」「KPI」「レポーティング」 → データ分析寄り

「広報」には2種類ある

特に注意が必要なのが広報です。ゲーム会社の広報には、性質のまったく違う2つがあります。

タイトル広報 — 新作の発表、アップデートの告知、ゲームメディアへの対応。マーケティング部門にあることが多い役割です。

コーポレート広報 — 決算やIR、会社としての対外発信、採用広報。管理部門にあることが一般的です。

求人票にどちらも「広報」としか書かれていないことがあります。募集要項に「タイトル」「作品」「ゲームメディア」とあれば前者、「IR」「決算」「株主」とあれば後者です。

応募条件の「必須」と「歓迎」を分けて読む

必須条件を1つ満たしていないだけで諦める人がいますが、歓迎条件は満たしていなくても応募できます。

一方、必須条件を大きく外している場合は、時間の使い方として効率が良くありません。ここは冷静に分けて読んでください。

やりがちな失敗

1つの検索語で判断してしまう

最も多い失敗です。「ゲーム マーケティング」で20件しか出てこなかったから求人が少ない、と結論を出してしまう。呼び名を変えれば、まったく違う結果が出ます。

職種カテゴリで絞り込んだまま探す

サイトの分類を信用しすぎると、棚の外にあるものが見えません。

新着だけを見る

掲載期間の長い求人を見落とします。特に専門性の高いポジションは、長く募集されていることがあります。

開発職の求人だけを見て「無理だ」と思う

プログラミングやデザインの経験を求める求人ばかり目に入ると、業界そのものを諦めてしまいがちです。ですが、それは見えている棚が開発職のものだからです。

まとめ

  • 転職サイトは業界ではなく職種で分類しており、ゲームは「クリエイティブ」に入る
  • ゲーム会社の非開発職は、マーケ、営業、エンジニア、管理といった別のカテゴリに散らばる
  • カテゴリで絞らず、フリーワードで「業界名 + 職種名」を検索する
  • 呼び名を変えて複数回検索する。1つの言葉でしか出てこない求人がある
  • 業界名も「ソーシャルゲーム」「エンターテインメント」などに変えて試す
  • 特化型サイトと企業の採用ページを併用する
  • 求人票は職種名ではなく、業務内容の記述を読む

「求人が少ない」と感じたら、まず探し方を疑ってみてください。棚の場所を変えるだけで、見える景色が変わることがあります。


次に読む

ゲーム業界のマーケティング職とは 呼び名がもっとも分かれる職種。何と呼ばれているかを知ると検索が変わります。

他業界の経験は、ゲーム会社のどの職種につながるか そもそも自分がどの職種を探すべきか。ここから決められます。


参考にした情報

※求人サイトの分類は変更されることがあります。実際の画面でご確認ください。

5件のフィードバック

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