ゲーム業界の転職は、”中の人“にきいてみよう

ゲーム業界 求人・年収ウォッチ 2026年8月号 — 呼び名を変えて見る、非開発職の相場

執筆:ゲーム業界転職ラボ 編集部

これは定期更新シリーズの第1回です。毎月、ゲーム業界の求人動向と年収データを、特に運営・マーケティングなど非開発職を中心に定点観測していきます。

まず、正直に書いておきたいこと

「ゲーム業界の運営職・マーケ職に絞った求人統計」は、公開情報としてほぼ存在しません。 求人ボックスの「給料ナビ」のような統計は業種横断で職種名ベースの集計になっていて、「ゲーム業界の運営プランナー」だけを取り出した数字は出てきません。

このシリーズでは、この制約を隠さずに書きます。そのうえで、複数の呼び名を横断して並べることで、このメディアだからこそ見える傾向を出していきます(呼び名がバラバラという問題は、記事02・03ですでに扱った通りです)。

全体の転職市場は、どう動いているか

まず大きな背景から。doda「転職求人倍率レポート」によれば、2026年7月の転職求人倍率は2.71倍(前月差+0.16ポイント)でした。

  • 求人数:前月比+0.9%、前年同月比+17.2%
  • 転職希望者数:前月比▲5.0%、前年同月比+4.8%

求人数の伸びが希望者数の伸びを大きく上回っていて、全体としては「売り手市場」が続いている状況です。ゲーム業界に限定した数字ではありませんが、転職市場全体の地合いとして押さえておきます。

呼び名別、年収の並び(2026年8月時点)

求人ボックス「給料ナビ」に掲載されている、複数の呼び名の年収・時給を並べてみます。いずれもゲーム業界に限定した数字ではなく、全業種平均であることに注意してください。

呼び名平均年収平均時給
ゲームプランナー524万円2,196円
デジタルマーケティング589万円1,244円
マーケティング503万円1,172円
広報424万円1,193円
カスタマーサポート415万円1,262円

ここで気になるのは、「マーケティング」と「デジタルマーケティング」で86万円の差があることです。呼び名の違いが、そのまま集計対象の違いになっている可能性があります。求人票に「デジタルマーケティング」と書かれているか「マーケティング」とだけ書かれているかで、応募のときに想定される年収レンジが変わってくるかもしれません。この差が何によるものかは、今後も追っていきたいところです。

「広報」がゲーム業界の宣伝職(記事03で扱った「宣伝担当」)とどこまで重なるかも、まだはっきりしません。記事03の調査で、「宣伝担当」の求人票はプロモーション企画・メディア対応寄りだと分かっているので、単純に「広報」の数字をそのまま当てはめるのは危険です。

来月からの観測方針

このシリーズは、次のような形で毎月続けます。

  1. doda等の全体求人倍率を、マクロの背景として毎月記録する
  2. 求人ボックスに載っている呼び名別の年収を、同じ呼び名で継続して記録し、月ごとの変化を追う
  3. 呼び名によって数字に開きがある場合、その理由を推測ではなく「まだ分からない」と正直に書く
  4. Aシリーズ(決算)・Dシリーズ(セールスランキング)で「採用が増えそうだ」と見えた企業があれば、その企業の求人が実際に動いているかをこの月次観測で確認する

まとめ

  • 2026年7月の転職求人倍率は2.71倍で、求人数の伸びが希望者数の伸びを上回る売り手市場
  • ゲーム業界・非開発職に絞った公開統計は存在せず、このシリーズでは呼び名別の一般統計を代用として使う
  • 「マーケティング」と「デジタルマーケティング」で86万円の年収差があり、呼び名による集計対象の違いが疑われる
  • 毎月同じ呼び名で継続観測し、変化と、他シリーズとの連動を確認していく

参考にした情報

※求人ボックスの数字は検索結果に表示された値を引用しており、掲載元ページ自体は直接確認できていません。数字は時期によって変動するため、応募時は最新の値を確認してください。

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